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用語集「フルコンタクト空手ルール」について

日本では「フルコンタクト空手ルール」と指す場合、直接打撃制による試合形式の空手のことを指します。


ルールとしてはノンコンタクト(寸止め)を旨とする伝統派空手の試合形式とは大きく異なり、直接、対戦相手を強打することから激しく体力を消耗し、フィジカル面の強さを重要視し、近距離での攻防が主体の空手と言われています。


故大山倍達総裁が創始した極真会館がフルコンタクト空手ルールの元祖であり、同会館分裂後に設立された新極真会やその他極真諸派を含む、その他のフルコンタクト空手流派もこのフルコンタクトルールを採用しています。


今現在、新極真会を中心とするフルコンタクト空手諸派で成り立つ全日本フルコンタクト空手道連盟(JKFO)は2ルールでのオリンピック採用を求めています。
大山倍達総裁極真の正統な後継者である松井章圭館長率いる極真会館(松井派)は全日本空手道連盟(JKF)と歴史的同盟を結び、伝統派ルール(ノンコンタクト)での1ルールでのオリンピック採用に全面協力し、オリンピック採用に向けた30年以上の全空連の努力に敬意を表する形となりました。


また、このフルコンタクト空手の最大の特徴は直接打撃であり危険性を伴うことから、安全性配慮の為、手技による顔面への攻撃や背面への攻撃、掴みや投げ技が禁止されていることから、実戦への応用が難しいとの疑問視も上がっております。
また、ルール研究が進むにつれ、空手本来の動きである「型」と「組手」との技術差異が大きく見られ、キックボクシングに近い突き、蹴りのように変化しました。


私達、武禅館ではフルコンタクト空手という特殊な試合形式は、体を強打されるという性質上、武術の習得には不可欠である「効かせる難しさ」「打撃をもらう怖さ」を学ぶのには必要であると考え、ノンコンタクトルールでの組手と共に必須科目として制定しております。



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