TOP  > 用語集 > 「各流派における基本型とは何か」について

用語集「各流派における基本型とは何か?」について


 空手には各流派に様々な型が伝わっており、全て書き切ることは至難の業とも言われていますが、財団法人全日本空手道連盟では、型の正確性や理解度を競う「型競技」が存在し、その判定基準となる「空手競技規定」に「全空連型リスト」が存在します。


競技大会では、剛柔流、和道流、松濤館流、糸東流の四大流派の指定型を演武し、競うことが主流となっています。


指定型に関する解説は別ページでも行いますが、大まかに説明せれば琉球に古来よりあった手(ティ)、唐手(トゥディ)を空手と改称し本土に伝える際に、初心者でも分かり安い動きで「型稽古の入り口」として各流派で開発されたものが、基本型と言われています。


四大流派の基本型は以下の通りです。

【剛柔流】
・撃砕第一(げきさいだいいち)
・撃砕第二(げきさいだいに)

【和道流】
・ピンアン初段
・ピンアン二段
・ピンアン三段
・ピンアン四段
・ピンアン五段

【松濤館流】
・平安初段(へいあんしょだん)
・平安二段(へいあんにだん)
・平安三段(へいあんさんだん)
・平安四段(へいあんよだん)
・平安五段(へいあんごだん)

【糸東流】
・平安初段(へいあんしょだん)
・平安二段(へいあんにだん)
・平安三段(へいあんさんだん)
・平安四段(へいあんよだん)
・平安五段(へいあんごだん)


現代の主な空手道場では、黒帯初段をとるまでの無級から1級の期間に基本型を徹底的に稽古して動きの基礎を作り、黒帯を取得する為の昇段試験に向けて指定型を学ぶという流れが一般的になっています。


総合空手道武禅館では創始者が剣術、合気柔術を多く修行した影響が多く残っている為、唐手と柔術とが融合してできた和道流の型を練習します。
また、中国拳法、極真空手、剛柔流の修行経験もあることから、黒帯取得者は剛柔流の型を練習することもあります。



>用語集TOPへ戻る